前回、音楽は「お喋り」でできている、というお話をしました。
「距離感」や「熱量」、つまり「抑揚」こそが、音楽の言葉を形作ります。
では、その抑揚はどうやって形にすればいいのか?
今回は、楽譜から読み取るヒントを2つのステップに分けてお伝えします。
ステップ1:設計図を「徹底的に」再現する
まず大切なのは、楽譜に書かれた記号を「徹底的に」守ること。
「当たり前」と感じるかもしれませんが、実はここが最大の落とし穴です。
これらは演奏者なら誰もが経験する「あるある」ですよね。
作曲家が残してくれた「設計図」を精緻にトレースすること。それが、自然な抑揚への最短ルートです。
ステップ2:行間に隠れた「見えない強弱」を読み取る
「記号通りに弾いているのに、なんだかしっくりこない……」
そんな時に試してほしいのが、「楽譜に書かれていないニュアンス」です。
基本のルールはシンプル。
同じ音が続くときは、その「次」の音がどう動くかを見て判断します。
これだけで、演奏がぐっと洗練され、「大人っぽい」表現に変わります。
⚠️ ここで2つの注意点!
おわりに
(※リズムや拍子や終止形の例外については、反響があればまた詳しくお話ししますね!)
「見える強弱」と「見えない強弱」。
この2つを意識するだけで、あなたのお喋り(演奏)はもっと表情豊かになるはずです。
ぜひ、今日からの練習で試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
執筆者プロフィール
吉田琢磨
ピアニスト/ピアノ講師。中学卒業後に渡仏し、パリ国立高等音楽院およびエコールノルマル音楽院で研鑽を積む。
イル・ド・フランス国際ピアノコンクール第2位ほか入賞。
現在は演奏活動に加え、指導やコンクール審査など幅広く活動している。